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Introducing the Break Ensemble

5月27 月曜日 渋谷 WWW での「Break」Release Partyに向けてBreak Ensembleのメンバーを紹介したいと思います。今回はこのアンサンブルでの初ライブとなります。新作「Break」の曲をスコアに書き起こす作業からライブで電子音をどうリアルタイムで再現するかという所からスタートを切り、現在リハなどを重ねてライブに向けての準備中です。まずはメンバーのご紹介です。

一ノ瀬響 (Kyo Ichinose)

Piano

東京生まれ。東京芸術大学音楽学部作曲科卒業、同大学大学院音楽研究科修士課程修了。2002年、半野喜弘主催のCurrentより初のソロアルバム「よろこびの機械」をリリースする。以降、「Lontano」(cubicmusic, 2004年)、”Protoplasm”(starnetmuzik, 2007年)、”Earthrise 2064″(Plop/Mu-nest, 2011年)と合計4枚のソロアルバムを制作、UKの音楽雑誌”WIRE”の特集にて年間ベストアルバムの1枚に選ばれるなど、ヨーロッパをはじめとする海外から高い評価を受ける。ソロ活動以外でも、先鋭的なCM音楽をはじめ映像のための音楽を多数手がけるほか、アーティストとのコラボレーション、インスタレーションのサウンドプログラミングまで、常に音と音楽の境界を探るジャンル横断的活動を展開している。http://www.kyo-ichinose.net/

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TRIOLA

波多野敦子 (Atsuko Hatano)

Viola

波多野敦子 2003 年に初のソロ・アルバム「13 の水」の発表をきっかけにCM、映画などの音楽制作を開始、 同時期にEgo Wrappin'、トウヤマタケオ、mama!milkらの音楽をサポート。東京へ移住後、個人のための音楽 制作Order Made Musicを開始。 作曲活動や自身のソロライブを続けながら様々なジャンルのレコーディングやライブ、ツアーに参加。 近年ではMOCKYジャパン・ツアー2019への参加や石橋英子、ジム・オルーク、 OORUTAICHI、 YOSSY LITTLE NOISE WEAVER、折坂悠太らと共演している。2018年にストリングス・ オーケーストラ作 品「Cells#2」を発表、同年、増田セバスチャン監修によるPOLA のアートムービーの音楽を担当するなど勢力的に新たな音楽を追求し続けている。

須原杏 (Anzu Suhara)

Violin

大学卒業後、実験音楽の勉強を始める。2012 年ASA-CHANG& 巡礼に新メンバーとして加入。その後は個人だけでなく「須原杏ストリングス」としてNHK 朝ドラや宇多田ヒカルなど多くのREC に参加している。また、20人の小さなLIVE から5 万人規模の公演まで、メジャーもインディーズもジャンル問わずLIVE サポートを行う。参加アーティスト▷▷絢香、今井美樹、宇多田ヒカル、森山直太朗、くるり、クラムボン、TK from 凛として時雨、SEKAI NO OWARI、fox capture plan、GLAY、tofubeats、ジム・オルーク、渡邊琢磨、青葉市子…and more。

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千葉広樹 

Contrabass

主な活動はKinetic、Isolation Music Trio、サンガツ、蓮沼執太フィル、スガダイロートリオ、Luca、赤い靴、古川麦トリオ、優河、王舟、渡邊琢磨、haruka nakamuraなど、その他様々なサポートやコラボレーションで活動している。

主なリリースは、OMSB、K-Bomb、志人をゲストに迎えたKineticの2ndアルバム「db」、

ベースソロEP「Eine Phantasie im Morgen」(2017)、「Nokto」(2018)等。

近年は、優河「魔法」のプロデュースや、YUKI、Beatniks(鈴木慶一、高橋幸宏)、吉澤嘉代子、関取花、前野健太、吉田省念、Kie Katagi(Jizue)、VIDEOTAPE MUSIC、古川麦などのレコーディングに参加。


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豪華なメンバーです!! 是非お見逃しなく!!


OPEN/START

19:00 / 19:30

ADV./DOOR

¥3,500 / ¥4,000(税込 / ドリンク代別 / 全自由)

LINE UP

Corey Fuller + Break Ensemble

Corey Fuller (Piano + Electronics) / 一ノ瀬響 (Piano) / 須原杏 (Violin) / 波多野敦子 (Viola) / 千葉広樹 (contrabass)

with special guest

TICKET

一般発売:3/2(土)

チケットぴあ / ローソンチケット / e+ / iFlyer(English available) / WWW店頭

INFORMATION

WWW 03-5458-7685




























Quiet Minimalism reviews 'Break'

「混然とまみれながら響く悲しい旋律。圧巻。ただただ、泣けてくる。こんな音楽の形は、かつてあっただろうか。」

From Quiet Minimalism

このアルバムを聴いて想起するのはミラノのドゥオモのような巨大な建築物。美しくも物悲しい旋律、緻密な装飾のように散りばめられたノイズ、低く重く鳴るベース音、吐く息、コーラス、そしてまるで古いテープレコーダーから鳴っているかのようなストリングスに、ポラロイド写真を思わせる郷愁といった感情が惹起される。それらすべてが統合され、ひとつの音楽とし響く。このアルバムは間違いなく大傑作。

1曲目Seicheは構造として三部構成。ミュートされた弦楽器が爪弾かれながら静かに立ち上がっていく。人の息、パッドなどが配置、挿入され、突如現れる人の歌声。そして砂嵐のごとく舞い上がるノイズと重低音のベース。混然とまみれながら響く悲しい旋律。圧巻。ただただ、泣けてくる。こんな音楽の形は、かつてあっただろうか。

2曲目Lamentationでは、くぐもった音質のピアノから、歪んだパットがかぶさる叙情的な曲。フックの部分がこれまた涙を誘う。でも冗長に長引かせず、スパッと終わってしまうという潔さ。ここからまだまだ聴けたのに、というところでこの判断。きっとこういうのを、センスと呼ぶのだろう。私にはできない英断だ。

4曲目Caesura は11秒間、無音で終わるという仕掛け。

5曲目Look Into The Heart Of Light, The Silenceはカットアップされたノイズの刻む細かなリズムに、ゆったりとしたピアノが緊張感を持ったトーンで鳴り響く。音数が増え、曲はさらに美しさが増していく。

6曲目は浮遊感漂う美しいアンビエント。コーラスが差し込まれまるで天空にでもいるかのようだ。

7曲目はピアノとアンビエンスのフェードインとフェードアウトでこのアルバムが終わる。この曲にはTayler Deupreeがパーカションで参加している。

今年はこの作品を超える音に出会えるだろうか。またakariを聴き直してみよう。